皆さんこんにちは。ネコメンドです。
今回はお中元のちょっとした疑問をQ&A形式でご説明します。
一問一答形式で簡単にご説明しますので、気になることがあったら是非参考にしてみて下さいね。
お中元に関するQ&A
Q.お中元とは?
A.お世話になっている相手に日ごろの感謝を伝え、これからもよろしくお願いしますという気持ちを込めて贈るものです。
Q.お中元の意味・由来は?
A.中国から伝わった「中元」という道教の年中行事が元になっています。
「中元」は旧暦の7月15日にあたり、地官大帝と呼ばれる中国の神話に登場する君主の誕生日であり、贖罪の行事が催される日でした。
これが日本に入ってきてお盆に親戚や関係者にお供え物を配っていた習慣と相まって、この時期にお世話になった方に贈り物を送る習慣になったと考えられています。
Q.お歳暮との違いは?
A.お中元は中国から伝わったものですが、お歳暮は日本に元々あった行事が元になっています。
「御霊祭(みたままつり)」という季節の変わり目に行われていたお祭りで、その時にお供えした物を年末までに本家や実家に届けるという風習が現在のお歳暮の由来とされています。
Q.暑中見舞い・残暑見舞いとは?
A.お中元のギフトには挨拶状を添えるのが一般的ですが、元々挨拶状を送ることを暑中見舞いと呼んでいました。
現在ではお中元は「日頃の感謝とこれからもよろしくお願いしますという気持ちを伝えるもの」、暑中見舞い・残暑見舞いは「暑い季節に相手の健康を気遣うもの」ということで、どれもギフトや挨拶状を送ることを指しています。
のし紙の表書きにはそれぞれ「暑中御見舞」「残暑御見舞」として贈りましょう。
目上の方には「暑中御伺い」「残暑御伺い」として贈るといいと思います。
Q.暑中見舞い・残暑見舞いとの違いは?
A.お中元との違いは贈る時期です。
お中元の時期は地域によって違いますが、暑中見舞い・残暑見舞いには地域の差はありません。
暑中見舞いの時期がいつかというのは諸説ありますが、二十四節気の小暑(7月7日頃)から立秋(8月8日頃)の前までという説や、夏の土用の時期(立秋の前の約18日間。7月20日頃から8月6日頃)という説、もしくは梅雨が明けてからという説などがあります。
残暑見舞いは立秋から8月末頃までに贈るのが一般的です。
中国・四国・九州地方は暑い時期が長いので、9月上旬までは残暑見舞いになるところもあります。
お中元の時期が過ぎてしまったら暑中見舞い、暑中見舞いの時期が過ぎてしまったら残暑見舞いとして出しましょう。
Q.お中元を贈る時期は?
A.地域によって違いますので贈る前に確認して下さい。
地域内でも細かい差はありますので、あくまでも一般的な基準として参考にして下さい。
- 北海道地方:7月15日~8月15日
- 東北地方:7月1日~7月15日
- 関東地方:7月1日~7月15日
- 東海地方:7月15日~8月15日
- 北陸・甲信越地方:7月15日頃に届くように贈るのが一般的
※地域内でも結構差があるので、相手の地域のお中元の時期が分からない場合、どの地域でもカバー出来る7月15日頃に贈るのが無難です。 - 関西・近畿地方:7月15日~8月15日
- 中国地方:7月15日~8月15日
- 四国地方:7月15日~8月15日
- 九州地方:8月初旬~8月15日
- 沖縄:毎年違います。
※基本的にお盆までに贈るのがマナーです。
行事は旧暦を基準に行っていることも多いので、沖縄のお盆の日にちは贈る前に調べましょう。
お中元の時期が過ぎてしまったら暑中見舞いとして出しましょう。
地域によっては暑中見舞いではなく残暑見舞いとして出す方が適切な場合もあります。
Q.誰に贈ればいいの?
A.誰に贈ってもいいです。
両親・兄弟・親戚に贈る方が一番多いです。
最近では上司や取引先に贈る風習は減ってきていますが、贈る場合は失礼がない様にしたいですね。
友人やお世話になった方に贈る場合は相手に気を遣わせないように高いものは避けるようにしましょう。
反対に公務員は法律上お中元を受け取ることが出来ないので贈らないようにしましょう。
民間企業でも禁止しているところがあるので、必ず確認してから贈るようにして下さい。
Q.金額の相場は?
A.贈る相手や関係性でも変わってきますので、参考にしてみて下さい。
基本的には3,000円~5,000円が一番多いです。
特別にお世話になった方へはそれ以上となることもありますが、高くても10,000円程度が上限と思っている方が多いです。
高すぎると相手の負担にもなりますし、年によって金額が上下するのもあまり好ましい事ではありませんから、双方にとって負担にならない金額で長くお付き合いするのが正解だと思います。
Q.喪中の時は贈ってもいい?
A.相手と自分のどちらが喪中でも贈って構いません。
ただしいくつか注意点があります。
まず一つ目は四十九日を過ぎてから贈るということです。
四十九日を過ぎていても喪中期間のお盆はずらして、暑中見舞いや残暑見舞いとして贈るのが相手を思いやる心遣いだと思います。
二つ目は熨斗(のし)紙です。
喪中の場合は通常とは違う水引なしや熨斗なしの白い無地のものを利用しましょう。
三つめは送り状の文言です。
おめでたい言葉やお祝いの言葉は避けて、季節の挨拶や気遣いの言葉、お悔やみの気持ちを書くといいと思います。
四つ目は宛名です。
宛名は故人の名にしないようにしましょう。
Q.お中元の渡し方は?
A.最近では配送が一般的になってきていますが、本来は手渡しするのが正式なマナーです。
お中元が一般的になってきた時代を考えるとやむを得ないと思いますが、配送技術が発展した現代では時代にそぐわなくなっている様な気もします。
ですがマナーはマナーですので、可能であるならば手渡しするといいと思います。
マナーでもありますが、直接顔を合わせることが本来の意味を考えても大事な事だと思います。
Q.宛名の書き方は?
A.個人宅宛の場合は旦那さんを宛名とすることが多いのですが、最近では夫婦の名前を連名で宛名にすることも多くなっています。
企業に個人宛で贈る場合は、部署と役職を宛名に入れるようにしましょう。
そうしないと相手に届かない場合もあります。
ただしビジネスの関係でも個人宅宛てに贈る場合は、会社名や役職は個人情報保護の観点から書かない方がいいとされています。
Q.配送時の注意点は?
A.配送で贈る場合は品物が届く前に送り状を出しましょう。
突然品物が送られて来ても相手には迷惑ですし、旅行中などで受け取れない場合や冷蔵庫に入りきらない場合などもありますから、いつ届くか、中身は何かといったところは伝えるようにしましょう。
取引先の企業に送る場合は相手の部署や役職などをつけないと、贈りたい方まで届かない場合もありますから注意して下さい。
それから配送の場合は「内のし」にするのが一般的です。
「外のし」だと配送中にのし紙が破れてしまう事もあるからです。
地域によっては「外のし」がマナーとなっているところもあるので贈る前に調べてみて下さい。
Q.送付状(送り状・添え状)とは?
A.いつどんな品物が届くのかを知らせるために送るものです。
基本的には品物より先に届くように送ります。
相手との関係性によっては電話やメールで済ませる方も多くなっていますが、ビジネスの関係で贈る場合は送付状を送るようにしましょう。
- 時候の挨拶
- お世話になったお礼
- 何を贈るのか
- いつ届くのか
といった事を伝えます。
Q.「のし」はどうするの?
A.お中元ののし紙には、紅白または赤金の水引で、花結び(蝶結び)になっているタイプを選びましょう。
「のし」が不要な贈り物もあり、お肉やお魚などの生ものを贈る場合は「のし」が付いていないのし紙を選びましょう。
相手や自分が喪中の場合は白い無地のものを使用するといいと思います。
Q.のし紙の書き方は?
A.水引の上段に「お中元」または「御中元」と書きます。
水引の下段には送り主の名前を上段よりも小さく書きます。
暑中見舞いや残暑見舞いでも同じです。
Q.「内のし」と「外のし」の違いは?
A.「内のし」というのは外からのし紙が見えません。
[品物⇒のし紙⇒包装紙]の順番で包んでいます。
反対に「外のし」というのは外からのし紙が見えます。
[品物⇒包装紙⇒のし紙]の順番で包んでいます。
配送の場合は届くまでにのし紙が汚れてしまうのを避けるために「内のし」が一般的です。
Q.お返しは必須?
A.必ずしもお返しをしなくてはいけないというわけではありません。
まずはお礼状を送り、お返しをしたいと思う場合はそれから改めてお返しの品を贈りましょう。
もちろんお礼状と一緒にお返しを贈ってもいいのですが、お返しの品がすぐ用意出来ない場合は、お礼状を先に送るのがマナーです。
お返しは遅くなってもいいのですが、お礼状は2~3日以内に送らなくてはいけないからです。
Q.お礼状とは?
A.頂いたお中元に対するお礼の言葉を述べたものです。
出来れば品物が届いてから2~3日以内に封書にて縦書きで出すのが望ましいです。
お礼状はある程度パターン化されていますので、下記の内容を含めて書くといいと思います。
- 時候の挨拶
- 頂いた品のお礼や感想
- こちらの様子・近況
- 相手の体調を気遣う言葉
- 結びの挨拶
まとめ
いかがでしたか?
お中元は慣れてしまえばあとは何を贈るか考えるだけです。
新社会人の方は大変かもしれませんが、慣れるまで頑張って下さいね。
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